活動レポート
「講演会」活動レポート 実施の様子一覧
かんきょう講演会「極端気候の日本のこれから~二季化した日本の夏はどんな夏?」

参加者の身近に進み、講演する立花教授
開催日時:令和8年5月24日(日) 14:00~16:00
開催場所:環境活動推進センター3階 講座室
講 師:三重大学大学院 生物資源学研究科 地球環境学講座 気象・気候ダイナミクス研究室 教授 立花 義裕 氏
参加人数:34人
地球温暖化による気候メカニズムの変化と日本の異常気象多発の関係を理解することで、温暖化による気候変動を区民の皆さんがより身近に我が事化する一助となることを願って企画、開催した講演会です。
今日の話を聴いて面白いと思った人は、是非、参加できなかった人に伝えてほしいという「関心を持つ人が増えることが最も大切」という先生の思いをこめたメッセージで講演は始まりました。
温室効果ガス増加に伴う地球温暖化は全世界が「公平」に温度があがる現象と思われている方も多いと思いますが、ここ数年続く猛暑や異常気象は、日本が世界で一番といっても過言ではありません。温暖化はなぜ日本を狙い撃つのか?2025年の夏の暑さの原因を理解することで、未来の日本の気候もみえてきます。気候危機は人類最大の危機ですが、無関心層が多数の方がよっぽど危機であり、異常気象が多発する日本に住む我々こそ異常気象に敏感であるべきで、脱炭素で日本は世界のリーダーシップをとらねばならないというのが講演の骨子です。
参加者に話しかけながら講義はすすめられ、メッセージが心に残る講演でした。(普及啓発委員:N.D)
温暖化フェイクの紹介
温暖化フェイクが紹介されました。人は自分にとって都合のいい説に靡くものです。ノーベル賞を受賞した真鍋教授は50年以上前に温暖化を予測しましたが、予測は現実となっています。温暖化の原因は自分達の行動です。
世界で一番上昇している日本近海の海面水温

日本近海の海面水温は世界で最も上昇しています。これは熱帯から流れる黒潮が、偏西風の蛇行の影響で北上しているためです。偏西風は北極と赤道の温度差が北極の温暖化で少なくなったため蛇行するようになりました。
温暖化は日本を狙い撃ち

太平洋の西端に位置する日本には熱帯のあたたかい海水が黒潮にのって流れ、一方、温暖化で温められたユーラシア大陸からの風が吹く東端に位置しているため、挟み撃ちの状態です。これが猛暑の原因となっています。
日本の夏をさらに暑くした要因
偏西風蛇行によるヒートドームの発生、チベット高気圧、太平洋高気圧、南北傾斜高気圧の3つの高気圧が覆いかぶさったため日本の夏を暑くしたこと、スーパーエルニーニョの発生が懸念されることなどと話題は展開しました。
気候変動対策をどうとらえるか

気候変動対策を、日本人の6割が生活の質を落とすと捉えている調査結果を紹介され、頑張らずに多くの人が小さな事を楽しく積み重ねていくことが大切と締めくくられました。
「一人の百歩より百人の一歩」についても思いを巡らすことができた講演会でした。


