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活動レポート

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かんきょう講演会「ごみを減らすには食品ロスを減らすこと」

              希望者には杉並清掃工場の見学もあるので、清掃工場の説明室での講演です

 

開催日時:令和7年12月6日(土) 13:00~15:00 

開催場所:杉並清掃工場  見学者説明室

講  師:ジャーナリスト office 3.11 代表取締役 井出  留美 氏 

参加人数:50人   

 

ごみの減量と食品ロス、昨今はよく話題になるので断片的な知識はありますが、頭では分かっているつもりでも、わが身を顧みても実践はなかなか長続きしません。
長年この問題に取り組んでいらっしゃる井出先生の提案はどんなものでしょうか。

食品ロスという問題に関して、個人からの視点、企業の視点、地球に与える影響など、様々な観点からのお話でした。
希望者には杉並清掃工場の見学もあり、整備された見学コースでの説明は、初めて見学する私には有意義で新鮮でした。(広報委員:S.M)


>※当日のチラシはこちら

食品ロスの経済的損失

損失額とそれで何ができたか?

日本の食品ロスの発生量は、2000年から2022年には半減しています。

ヨーロッパ諸国に比べると目標が低いので、さらに削減を進める必要があるとのことです。
食品廃棄の原因は、食べ残しや傷んでいたというのが多いとのこと、急遽予定変更を迫られることも多い毎日、過不足なく購入することの難しさを感じました。

3R(reduce,reuse,recycle)

3Rの優先順位

まずは、廃棄物の発生抑制(reduce)、次に再使用(reuse)、最後の手段として出てしまった廃棄物は再資源化(recycle)することが大事です。
計画経済でなくとも、気象予測による需要変動に応じ、生産量の多少の調整は企業によって行われているとのことです(豆腐、アイスなど)。

フードマイレージ

日本のフードマイレージは突出して多い

フードマイレージとは、輸入食料の輸送が地球環境に与える負荷を把握するための指標です。食料の輸入量(t)*輸送距離(km)で表しますが、日本は突出して多いです。食料輸入国である以上仕方のない面もありますが、国内での地産地消も進むと良いと思います。

※出典:中田哲也『フード・マイレージーあなたの食が地球を変える』(新版、2018.1、日本評論社)

 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」https://food-mileage.jp/

行動変容を促す手段:売り手の側から

ダイナミック・プライシングの試み

売り手の側でも様々な工夫がされています。ダイナミックプライシング(野菜にタグをつけて、鮮度によって価格を変える)、期限表示の工夫(賞味期限と消費期限の違いを表示する)、ナッジ(行動経済学でいう強制や経済的インセンティブを大きく使わず人の行動を促す方法)、フードシェアリングビジネスなどを紹介されました。

行動変容を促す手段:買い手の側から

食品ロスが量るだけでもこんなに・・・

個人でできることとして、食品ロスは量るだけでも減らせるという実証実験、「すぐに使うものなら『てまえどり』を」という提案、野菜保存袋や家庭用生ごみ乾燥機の紹介など身近な対策も紹介頂きました。