活動レポート
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かんきょう講演会「都市から森林・林業の役割を考えてみよう~高尾山の森林と日本の森林~」

データと画像を豊富に使用した講演
開催日時:令和7年11月1日(土) 10:00~12:00
開催場所:環境活動推進センター3階 講座室
講 師:林野庁 関東森林管理局 高尾森林ふれあい推進センター 所長 山田 徹 氏
参加人数:33人
都心から1時間程度で行くことができ、多様な動植物が生息する身近な山が高尾山です。
日本の森林が担う機能と、都市に生活する私たちに何ができるか等について学ぶ機会としたいと思います。
参加者も多数で、樹木の仕事に関わる方からの質問も活発でした。
日本全体の森林・林業の現状についても、定量的なデータ、画像を多用したわかりやすい説明でした。
(広報委員:S.M)
森林の多面的機能

・ 森林の機能の多くは公益的機能なので、営利ベースの民間に任せるには限界があると再認識しました。
・ 「国民の期待する森林の働き」も、「木材生産」は減少、「温暖化防止」が上位にランクし、「災害防止」、「水源の涵養」も上位です。
森林整備の課題

・人工林は50年以上のサイクルを前提とするので、森林を適切に管理していく上で、間伐等の適正な森林整備がかかせません。
・ 木材利用に関しては、国立競技場・京王線高尾山口駅など木材の利用が特徴的な施設も注目に値します。
高尾山の森林

・高尾山は国有林が約6割を占めており、全体が国定公園に指定されています。
・ 冷温帯林・暖温帯林双方を擁し、四季を通じた多様な動植物も魅力です。
・ 観光面では観光業界・八王子市等との連携が必要です。
その他
・ 高尾山の魅力を、100年先までも伝えるインフラ整備が重要と思いました。
・ 杉並区は、大宮八幡宮・井草八幡宮を抱えており(神社・寺は住民が緑に親しむ場所)、何かできることがあるのではないかとの意見が参加者(神社の樹木の管理をしている方)からご意見があり、縦割りの行政にはなじみにくいですが、重要な視点と思いました。
![]() 冷温帯林(ブナ、イヌブナ、シデ類、カエデ類などの落葉広葉樹) |
![]() 温暖帯林(カシ類、スダジイ、ヤブツバキなどの常緑広葉樹とモミの混生) |
![]() 会場の様子 |





