NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

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活動レポート

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かんきょう講演会「知っ得 白書をとおしてみる日本の環境のお話し」

                   ※講師の自己紹介と当日のプログラムの説明

 

開催日時:令和5年10月29日(土) 10:00~12:00

開催場所:環境活動推進センター 3階 講座室

講  師:環境省 大臣官房総合政策課  計画官 東岡 礼治 氏

参加人数:21名

 

多岐にわたる環境問題と国の施策について総合的にまとめたのが環境白書ですが、なかなか手にとって目にする機会は少ないのではないでしょうか。そこで環境政策と日々の生活とのつながりを見つけ、身近な自分でできることから取り組むことを目的として環境省で環境白書を担当している大臣官房総合政策課の東岡計画官に環境白書についてわかりやすく説明して頂く講演会を開催しました。
講師である東岡計画官は、沖縄奄美の世界自然遺産登録にも関わっておられたので、第一部では自己紹介とアイスブレークを兼ね、沖縄奄美の世界遺産登録についてご紹介頂きました。環境省の業務の幅広さについて認識を新たにすることができたと思います。

続く第二部で令和5年版環境白書の概要についてお話して頂きました。環境白書は環境基本法に基づく環境白書、循環型社会形成基本法に基づく循環型社会白書、生物多様性基本法に基づく生物多様性白書を1冊に合冊したものであること、毎年総説のテーマがあり、今年度のテーマが「ネットゼロ、循環経済、ネイチャーポジティブ経済の総合的な実現に向けて」であることなど基本的なことについて知ることができました。(普及啓発委員:N.D)


>※当日のチラシはこちら

第一部 沖縄奄美の世界遺産登録について

※日本の世界自然遺産と登録条件(配布資料より)

世界遺産の種類や日米の国立公園制度の違い、沖縄奄美世界自然遺産登録の手続きの経緯等についてお話頂きました。

貴重な野生生物が多い奄美では、密猟・密輸対策が課題でありその実態について認識を新たにしました。

第二部 環境白書第1章~第4章の説明

※環境白書の説明時の会場風景 

第二部前半では、2022年は観測史上最も暑い夏であったことに始まり、気候変動問題についてお話を頂きました。気候変動問題は、今や国家安全保障戦略にも影響を及ぼしているという新たな事態が現れてきました。

令和5年環境白書

※令和5年度環境白書表紙(出展:環境省)

自然再興については、30by30アライアンスの発足や生態系の健全性の回復に向けてアメリカザリガニの放出を防ぐ取り組み、さらには生物界と人間の生活圏の問題としてシカ問題やクマ問題について触れて頂きました。

 

持続可能な地域と社会と暮らしの実現に関しては、2023年3月からデコ活応援団を通して国・自治体・企業・団体・消費者との連携が展開されています。参加された区民の方に少しでも関心をもって頂ければと思います。

※環境省HP→白書・統計で本文、要約を閲覧することができます。