NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

持続可能な社会を目指し、環境に配慮した生活をすすめる団体です

HOME活動レポート自然に学ぶ >夜の生き物観察会~五感をすまして感じてみよう

活動レポート

「自然に学ぶ」活動レポート 実施の様子一覧

夜の生き物観察会~五感をすまして感じてみよう

                         ※観察会の始まり

 

開催日時:令和5年9月29日(金) 18:30~20:30

開催場所:和田堀公園

講  師:プロナチュラリスト 佐々木  洋 氏

参加人数:15名

 

アオバズクの鳴く中秋の満月の夜。これ以上の演出は無い程の夜の観察会。

観察会の注意事項を確認した後、いつものように林内を観察。途中、オオタカに襲われたカラスの死骸、それを掃除するシデムシなど食物連鎖のお話。シデムシは「風の谷のナウシカ」にでてくる虫。

背中に黄色の斑点の特徴を持つハラビロカマキリを捕虫器の中に入れたら、ハリガネムシが出てきた。

夜の生き物は、昼とは違い独特の顔を見せます。カマドウマの鳴き声、幹に留まるアオマツムシ。

夜は羽を休めるシジミチョウ。幹に這うナメクジ。

不眠不休ではたらき、夜は狩りをする為に黒い目に変身するカマキリ。

いつものトイレのヤモリ。音響効果を狙い隙間で鳴くアオマツムシ等。

9月末というのに30度を越す熱帯夜の中、佐々木先生ならでのお話は時間を忘れさせてくれました。(みどり事業委員:F.T)

アオバズク

※アオバズク(photoACより)

アオバズクはフクロウの仲間。東京23区で5羽いるかどうかの絶滅危惧種1類の渡り鳥。東南アジアに渡る前に鳴くとのこと。

オオタカとは比べ物にならない位の貴重種で、もしかしたら一生の思い出になると先生も興奮気味。

中秋の満月

※樹林の間から満月

今年の9月29日は十五夜と満月が重なった中秋の名月。次に重なるのが7年後の2030年です。

ちなみに明日は佐々木先生のお誕生日。

ハリガネムシをみんなで川に放流

※ハリガネムシの恩返しを期待して

捕獲されたハラビロカマキリのお腹から出てきたハリガネムシを、先生とみんなで一緒に善福寺川に逃がしに行きました。

ハリガネムシ

※ライトに照らされクネクネ動くハリガネムシ

みんなでハリガネムシを代わる代わるつかんで感触を確かめました。触ってみるとそんなに固い感触ではありません。

観察会を終えて

※子どもたちの昆虫の知識には驚かされます

観察会終了後、保護者達が見守る中、先生は丁寧に子供たちの質問に答えておられました。


※夜の草むらを探して

※シロツメグサ、エンジュなど夜に葉が閉じる


※捕獲されたハラビロカマキリ

※スズメガの幼虫。触角のある方がお尻。目が可愛い。