NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

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活動レポート

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さあ!東京の里山へ~檜原村で昔の循環型社会から今の生活を考える~(全2回講座・1回目)

 

開催日時:令和4年11月25日(金) 18:30~20:00

開催場所: 環境活動推進センター 3階講座室

講  師:NPO法人さとやま学校・東京代表 川上  玲子  氏

参加人数:8名

 

温室効果ガスによる気温上昇や、海洋プラスチックごみ問題など、今日の環境問題は私たちの生存空間を脅かすほどに深刻化しています。しかし、振り返ればかつては自然と共生した生活形態が私たちの社会にもありました。

東京都心から西へ約75キロメートル、都内からは最寄りのJR武蔵五日市駅まで電車で1時間ほどのところに位置する檜原村。今回はその檜原村でも西に最も奥まった藤倉地区を訪ねます。

藤倉地区では、長い間、地域の自然資源を活用した自給自足に近い暮らしが営まれてきました。現地を訪れ里山の地産地消の暮らしを学ぶにあたり、第1回目は川上さんから檜原村の歴史や地勢についてお話いただきました。(普及啓発委員会:S.K)

※2回目の活動レポートはこちら


>※当日のチラシはこちら

里山講座スタート

夕刻、環境活動推進センター講座室で講座が始まりました。檜原村の面積は約105㎢、その93%が山林です。村の広さは杉並区の3倍ですが、人口は約2000人(2022年現在)。人口減少が進んでいます。

檜原村の現在

かつては林業、薪炭業、養蚕、農業などが中心でした。江戸時代には、薪炭の供給基地として、重要な役割を担っていました。近年は人口も最盛期の三分の一程度となっており、過疎化は、耕作放棄地の増加、生活文化(味噌づくり等)の衰退、在来作物の種子の消滅、獣害の増加、里山景観の荒廃など、様々な問題を引き起こしています。

山里の暮らし―藤倉地区

北秋川の最上流に位置する藤倉地区。そこでは、豊かな自然と、山の恵みを生かした里山の暮らしが続けられてきました。川上さんは、自然と共生できる条件として、

「1.生物多様性が維持された生態系 2.注意深い生活態度(火の取扱い等) 3.自力で作るスキル・技 4.自然の中で鍛えられた身体能力 5.地域の共同力、助け合いがあること」を指摘されました。

泊まれる学校「藤倉校舎」

藤倉地区に残された旧藤倉小学校の校舎。川上さんを始め多くの方々の努力により、今年改修され、サステナブルな暮らしを未来に繋げるための体験、学び、交流のための施設として蘇りました。施設の概要や、ワークショップの開催予定について、川上さんからご紹介がありました。初めて訪れる施設に、期待が高まります。

メンバーの自己紹介タイム

参加者全員がそれぞれに、この講座に参加しようと思ったきっかけや、簡単な自己紹介を行いました。

檜原村で見たいもの、経験してみたいこと等々。和やかな雰囲気のうちに第一回目の講座が無事終了しました。