NPO法人すぎなみ環境ネットワーク

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活動レポート

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バス見学会「畑のいらない野菜工場を見てみよう!バスで巡る~人と環境に優しい施設見学」

実施日:26年6月18日(水)
見学場所:①練馬区資源循環センター
     ②千葉大学植物工場
参加者数:40名

今年のバス見学会は人と環境に優しい施設を2ヶ所見学しました。
多くのご応募があり、当日は40名の区民の皆さまと環境について改めて考えることができる一日を過ごすことができました。

練馬区資源循環センター

平成22年11月に練馬区の資源循環型社会へ向けた試みで新たに作られた施設。
ここへ運ばれた粗大ごみは、まだ使えそうなものは手入れを施し<リサイクル家具>として、区内3か所のリサイクルセンターにて廉価で区民へ販売しているそうです。
また、家電は解体してパーツごとにリサイクル業者へ引取ってもらい、都内で一番多い粗大ごみである<ふとん>のリサイクルも行っているそうです。
家庭で出た廃油の回収も行っていて、施設内でディーゼル燃料(BDF)を精製し、清掃車2台と環境学習車1台は実際にこのBDFを使用して走っているそうです。

23区それぞれの対応を行っていますが、家電解体やBDFは練馬区だけが行っているそうです。
可能な限り他の区でも対応することで23区のごみを減らしていけたらいいです。

23区のこれからのゴミ事情は・・・

東京湾埋め立て地にある、最終処分場は当初あと30年とも言われていましたが、ビン・かん・ペットボトル等のリサイクルに取り組み始め、あと50年と言われているそうです。

もうこれ以上埋め立て地を広げることは不可能となっている現状を一人一人が理解して、リサイクルやリメイクといった心がけも大切ですが、何よりごみを出さない!作らない!心がけが将来に向けて大切なことだと感じました。

千葉大学植物工場

平成21年に設置、23年4月より多くの団体や企業等機関からなるコンソーシアムメンバーごとの施設において、5つの太陽光利用型のトマト栽培と2つの完全人工型のレタス栽培が始まりました。
栽培対象はトマトとレタスだけだそうですが、それは同じ作物を同じような条件のもとで栽培するには、どの方法は安定的高収穫、低コスト生産に適しているかをわかりやすくするためだそうです。

また雨水貯水タンクの設置により、地下水使用料を少なくし、農薬を減らすための環境制御も行っていて、人や環境に優しく一年中天候に左右されることなく周年生産できたら、将来の農業は変わっていくことでしょう。

すくすく育ったトマトやレタス・・・

施設内のトマト5つ、レタス2つのハウス等の中ではすくすくと育ったトマトやレタスを見ることができました。
ここで収穫されたトマトやレタスはJAなどで販売されているそうです。

この日はトマトの試食をさせていただくことができました。
しっかりとした歯ごたえの採れたてトマトはおいしかったです。

これからの農業を担う若者はますます減ってしまうかもしれませんが、私たちにとって欠かせない食物自給です。この植物工場での栽培方法の成果が確立され、人と環境に優しい植物工場が普及拡大していくことは期すべきことかもしれません。

昼食は!

2ヶ所の見学場所を巡りながら、さわやかちば県民プラザ内のレストラン赤坂クーポールにて、幕の内弁当の昼食を取りました。

バス内や昼食の時間などにも参加された皆さん同士がコミュニケーションを取られていました

皆さまからのアンケート結果も考慮し、今後も多くの方に楽しんでいただけるバス見学会を企画していきたいと思っておりますので、ぜひ今後も楽しみにしていてください。