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活動レポート

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かんきょう講演会 「江戸東京野菜ものがたり~よみがえる旬のちから~」

平成23年5月21日(土)あんさんぶる荻窪4階 第1~3教室
講師:大竹道茂氏<江戸東京・伝統野菜研究会代表>

平成元年から江戸東京野菜の復活に取り組んでいらした大竹道茂さんを講師にお招きして、江戸東京野菜の歴史や魅力、可能性についてお話していただきました。

江戸の昔から、更新し続けてきた命のつながり

馬込三寸人参

江戸東京野菜(伝統野菜)とは、昔から栽培されてきた自家採種ができる品種のことをいいます。つまり、種を通じて昔からの命がずーっとつながっているのです。
そして、江戸の町では百万といわれる人口を支える一方、参勤交代などで地方へ種が伝わり、その土地に根付き、地方の食文化にも貢献していたそうです。旧中仙道の巣鴨付近には種屋が立ち並び、
種屋街道となっていました。

杉並区内にも、江戸東京野菜

のらぼう菜 (すぎなみ環境情報館ビオトープにて)

「江戸東京 農業名所めぐり」という野外説明版をご存知ですか?
東京都内に50箇所、その土地に由来の野菜が説明され、スタンプ
ラリーにもなっています。
ちなみに、杉並区内には、上荻の八幡神社内(クリの豊玉早生)、
善福寺の井草八幡宮内(井荻ウド)、下高井戸の八幡神社内
(高井戸節成キュウリ)、の3箇所です。

今、東京の街おこしに江戸の野菜が

講演会では熱心な質問も続出

伝統野菜は、その産地の名前がついており、それぞれに物語が
あることが特徴です。そこで、都内の商店街では、街おこしとして
江戸東京野菜をとりあげるところもあります。
また、小・中・高校では栽培体験や給食の食材として利用され、
生きた食育として子どもたちの心を育んでいます。
講座の最後には、江戸東京野菜を食べられるこだわりのお店なども
紹介され、まさに江戸東京の歴史から未来の可能性まで、すべてを
味わえる講座となりました。

伝統小松菜のお話も

伝統小松菜(後関晩生)

伝統小松菜(後関晩生)は、現在市場に出回っているものに比べて、
葉の枚数が少ないですが甘みがあり、味にクセがないのが
特徴だそうです。